ブラッドオレンジはなんであの色なの?

今やブラッドオレンジは市民権を得て、オレンジの一種としてみんなが知っているようになりましたが、よくよく見ると普通のオレンジと大分違うものですよね。

ブラッドオレンジはあの特徴的な色によって普通のオレンジとは一線を画していますが、なぜあのような赤みのある色があるのでしょうか。



ブラッドオレンジの色の元となるもの


ブラッドオレンジの発色の元となるのはアントシアニンという物質です。

赤ワインなどの色の元ともなっているアントシアニンは色々な植物の中に見受けられる物質ですが、柑橘類にでるのはとても珍しいそうです。

1988年にカリフォルニアのある女性が自分の庭のバレンシアオレンジの果実が赤色になっているのを見つけ、隣人が毒を注入したのだと思ったという逸話が残っていますが、それはもちろん思い過ごしで、ブラッドオレンジの生まれる突然変異であったわけです。カリフォルニアで現在栽培されているブラッドオレンジのほとんどはその木の子供たちだそうです(笑)。

ブラッドオレンジ発色の条件


ブラッドオレンジがあの色になるためには種の変異とアントシアニンの他にもう一つの条件があるようです。

それは冷たい空気で、ワシントン州立大学のガン助教授によると、冷たい空気に触れる事によってアントシアニンの生成を促す酵素が多く出るのだそうです。

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