オレンジジュースは歯に悪い?

砂糖のたくさん入った飲み物を飲むと歯に悪いと知っているから、コーラでなくてオレンジジュースを飲んでいることで自分の歯は大丈夫だろうと思っていたらそれはそうとも限りません。

色々な効能があるオレンジジュースは、歯の健康という事に関しては実は悪い部分も持っているのです。



オレンジジュースの酸と歯のエナメル質


歯のエナメル質の大部分はカルシウムでできていて、人間の身体の中で最も硬い部分の一つです。

このエナメルが中の歯を守っているのですが、大人の歯のエナメル質は細胞を持たず生きていないため、バクテリアに対して対抗する力を持っています。

酸性の飲み物が歯にダメージを与える事はよく知られていますが、オレンジジュースも酸性で、飲み続ける事で徐々に歯のエナメル質を溶解していきます。

歯のエナメル質がなくなったり、表面がボロボロになったりすると、食物がそこに入って虫歯の原因となりやすくなってしまいます。

特に子供や若者のエナメルは大人のエナメルよりも溶解しやすいので、オレンジジュースをはじめとした酸性の飲み物の飲み過ぎは虫歯になりやすい状況を作ってしまう事になります。

酸性飲料による歯のダメージを予防するには?


オレンジジュースが酸性飲料だからと言って、もちろんオレンジジュースを一生飲まないなんていうことをする必要はありません。(私も毎日飲んでいます…)

要は、酸や砂糖が必要以上長い時間口の中にとどまらないようにすればいいのです。例えば一杯のオレンジジュースを20分かけてゆっくりすすっていた場合、より酸が歯に悪さをするチャンスが増えるわけです。

また、ストローで飲むことで大分ジュースの歯へのコンタクトが減ると言われています。

一日2度の酸を流す効能のある歯磨き粉を使った歯みがきや、年に一度の歯医者での洗浄などもエナメルを守る有効な手段です。

ちゃんと口内を清潔に保っていれば、オレンジジュースを普通に楽しむことができるわけです。おいしくオレンジジュースを飲んで、歯をちゃんと磨きましょう♪