しかし、多くの人が十分なカルシウムをとっていないというのが現在の私たちの食生活です。カルシウムの入ったオレンジジュースを飲むのはひとつの方法ではありますが、せっかくカルシウムを摂ったとしてもそれを身体が吸収しなくては意味がないわけです。
カルシウムの吸収力は様々な要素に左右されます。飲酒や炭酸飲料、カフェインなどを多く摂取すると、カルシウムの吸収・効果が阻害されることもあります。
カルシウム入りオレンジジュース
カルシウム不足が取りざたされる中での消費者のカルシウム入り食品へのニーズを受けて、オレンジジュース業界はカルシウムを添加したオレンジジュースの開発・販売に1980年代ごろから取り組み始めます。
オレンジジュースの大手ミニッツメイドが初めてカルシウム添加オレンジジュースを発売したのが1987年、それから4半世紀がたった今では様々なカルシウム入りオレンジジュースが発売されています。
オレンジジュース中のカルシウムの作用
オレンジジュースの中に入ったカルシウムは、カルシウムのサプリメントと同じ働きをします。オレンジジュースを飲むと体内のカルシウム量が上昇し、 習慣的に飲み続ける事でその値を保つということです。
また、オレゴン州立大学の研究によると、カルシウム添加されたオレンジジュースを飲むことで、同時にリンが摂取できるということがわかっています。
オレンジジュース中のカルシウムの吸収力
アメリカの栄養学のジャーナルによると、カルシウムを添加したアップルジュースとオレンジジュースはカルシウムの吸収においてとても効率のよいものであるそうです。
その研究によると、カルシウム添加のオレンジジュースを飲んだ女性は36%ものカルシウムを吸収したそうです。
これは食物繊維など、オレンジジュースにもともと含まれる成分が影響しているということでした。